『グランディアV』本編をプレイしただけでは分かり難い物語や設定の補足です。


※ネタバレが含まれますので、クリアしてから見ることをオススメします。


 

ミランダはなぜシングルマザーになったのか?


ミランダは良家の箱入り娘として育った。
青年将校と出会って恋に落ちるものの、家族には認めてもらえず家出。
周囲の反対を押し切って結婚したふたりだったが、プレイボーイで根無し草の彼は結婚後も気ままに旅を続け、ミランダは結婚の失敗を悟る。
恋愛と結婚に絶望したミランダは幼いユウキを連れて街を出る。
ユウキの為に必死に働き、レンジャーとしてそこそこ働けるようになったころ、5歳になったユウキと一緒にアンフォグの村で暮らし始める。
青年将校との出会いはミランダが17歳、ユウキ出産は18歳の時。
 
 

ユウキの父親が登場しないのはなぜか?


ユウキとミランダ、母と子の物語をクローズアップしたかった為。
ミランダは恋愛と結婚に絶望したものの、家庭は好き。
ユウキとふたりで円満に暮らすことを模索した結果、ユウキはミランダのことを「母さん」ではなく「ミランダ」と名前で呼ぶ息子になった。
フランクな親子像は半分はミランダが装っているとのこと。
フランクに接することがミランダにとって家庭を守ることでもあった。
 

ユウキとロッツが製作した18機の飛行機の出来映えは?


1号機から17号機までは全く飛ばなかった。
1号機の破片はアンフォグのガレージにも転がっている。
18号機は飛べて、ムービーで台風の中に突っ込んでいった機体。
『グランディアV』の世界では飛行機に関する方法論が全く確立しておらず、設計に関する情報等も流通していない。
ユウキ達は飛んだ飛行機の写真を見て、それを真似て製作している。
技術的なアプローチよりもまずはやってみよう、というスタイル。
 

フライトユニットはどんな機械なのか?


謎の機械。基本的にはエンジンと燃料を足したもの。
『グランディアV』はファンタジーなので、ユウキのアマチュアライクなアプローチでも大丈夫なように設定された。
これによって現実の飛行機よりも少し敷居が低くなっている。
フライトユニットを一言で言えば”飛行機乗りの魂”。
 
 

アルフィナがアークリフを離れていた理由は?


10年前、エメリウス(当時14歳)の手配によってアルフィナ(当時6歳)は辺境のとある老夫婦の元へ送られた。
アルフィナに神人の過酷な運命を負わせたくないというエメリウスの意志によるもの。
 

アルフィナはなぜコーネルに追われていたのか?


「アルフィナをアークリフに近づけるな」というエメリウスの命令によって。
エメリウスはこの後、アークリフで起きる一連の出来事からアルフィナを遠ざけたかった。幼少の頃にエメリウスが神人になると決まってから、アルフィナを運命の輪から外してあげたかった。
エメリウスは幼少の頃から現在に至るまでその思いがあった。

コーネルはミランダ達から思わぬ抵抗を受けて、いつの間にかアルフィナを捕まえることに躍起になってしまう。
エメリウスの命令を忠実に守れば褒めてもらえるという意識があって、
「手柄が欲しい」というセリフに繋がる。
コーネルは自尊心が強く、自分はもっと立派な人間だと考えているので、自尊心を傷つけられると簡単にブチ切れてしまう。
そのあたりをミランダに看破されているので簡単にあしらわれてしまう。
 

エメリウスの同志たちはどのようにして集まったのか?


コーネルとヴィオレッタは落ちぶれた野党の一味だった。
あるところでエメリウスに出会い魅了される。
コーネルは、男が男に惚れる的な意味合い。
ヴィオレッタは女性として、それぞれエメリウスに心酔。

ロウ・イルはゾンビ化して何百年も生きている人間。
元々はバース界の医師で、ゾーンの呪いに倒れる人々を救うべく、懸命に努力をしていたが、人々を救いきれない自分に失望し、死人使いへと堕落した。その力に目をつけたエメリウスが彼を地上へ連れて来た。
彼自身はエメリウスと一緒にいると血がたくさん流れそう、楽しそうだという理由で同行している。

グラウは最初からアークリフ神殿にいたわけでなく、アークリフを軸に世界が構築されていること、聖獣の存在を知って潜り込んだ。
そこで幼少期のエメリウスと出会い、教育係になった。世界を支える神人としてのエメリウスの人生を大きく脱線させることが目的。
そうすることで世界が大きく変わるであろうと目論んでいた。

グラウはもともとゾーンの存在を文献を通して知っており、エメリウスと同様に神に対して疑問を持っていて「ゾーンとは一体何なんだろう」と考えた。そこで歴代の神人の中でも特殊な存在だったエメリウスに近づいて、ゾーンを実体化させようと企んだ。

幼少のエメリウスは聡明な少年だったが、やはり脆い部分もあった。
しかし神人である故に誰にもすがれなかった。
そんなエメリスウにグラウはすがることを許し、いちばんの腹心となる。

だからこそエメリウスがグラウに刺されたときのショックは大きかった。
グラウからしてみれば世界の因果律を破壊してしまうほどの力を持つエメリウスが、最後の最後で妹であるアルフィナ=人間に寄り添ったということに失望した。
グラウ自身はとても狡猾だが、その上でエメリウスの存在に魅了されているので、エメリウスには絶対的な存在であって欲しかった。

とりあえず4人ともエメリウスのカリスマ性に惹かれたことは間違いない。
 
 

アルフィナの料理の腕は?


アンフォグの森以降、特に変化なし。
メンディで作ったパンは宿屋の女将さんの協力があったので特別。
 

ウルの嫌いな食べ物は?


鳥の手羽先。なんとなく飛竜を思わせるから。
 

ダーナとデュンケルの馴れ初めは?


同じ集落の出身で歳も近いこともあり、ごく自然にお互いの親同士の間で許婚として認識されていた。
それに反発して距離を置いた時期もあった。
ある日、オアシスのヨウト像前でデュンケルがダーナにバクラの繁栄と永遠の愛を誓ってからは、互いに強い想いと絆で結ばれている。
 

ダーナとルイリが似ていない理由は?


ダーナは大人しく内向的な母親タビレ、ルイリは酒好きで大らかな性格の父親アドバの影響を強く受けて育った。
 

ミランダとアロンソのその後は?


ユウキと別れた後はふたりでアロンソの船に乗り、未知の世界を求めて航海中。ふたりとも形式にこだわるタイプの人間ではないので、正式に結婚はしていない。
 

エンディングに登場する少年は?


ユウキとアルフィナの子供で名前はリティー。
神人であるアルフィナの血を引いているが、世界がその力を必要としていないのでリティーには神人の能力は受け継がれていない。
 

エンディング後、ユウキとミランダは再会する機会はあるか?


ミランダは世界中を旅しているので、旅の途中でユウキの元を訪れることもある。リティーを思いっきり可愛がるらしい。
 

ミランダとアロンソに再会するエピソードはなぜ存在しないのか?


バース界と地上界で起こった一連の事件はミランダとアロンソにとって関わる理由が全くない。リアリティーが薄いから。
別れる際にお互いの進むべき道が違うことをわきまえていて、ある時点で「これからは違う道を進もう」と宣言しているのでユウキとミランダの進む道とは必然的にクロスしなくなる。
もし旅の途中でバッタリ出会ったとしても、お互いの存在を確認できて嬉しいというストーリーは描けてもその先に何があるのかを考えるとその手のエピソードを盛り込むのは難しい。
 

エピローグはゾーンを倒してから何年後の世界なのか?


ユウキとアルフィナが息子と生活してるシーンは5年後。
ユウキとアルフィナは21歳。リティーは4歳。
ゾーンを倒してからすぐに結婚して子供が出来た。
故郷には戻らず、新たな地に家を建てたが全然落ち着いてない感じ。
丘の上の一軒家が全部ガレージになっていて完全に趣味で建てた。
アルフィナと息子がお弁当を持ってくるシーンがあるということは、家はまた別の場所にある。ユウキはガレージに入り浸って家にはなかなか帰ってこない。
本編では料理が下手なアルフィナも結婚から5年経ってるいので腕前は相当上がっているか、ユウキが努力して食べているだけで、リティーは生まれたときから食べさせられているから大丈夫なのかもしれない。
アルフィナの料理の腕前についてはご想像にお任せします、と言ったところでしょうか。
 

シュミットの生死は?


シュミットは生きていて、ロッツは弟子になっている。
シュミットはもう現場では働かず、ロッツが働いている。
その一方で、ユウキは一国一城の主になり、一介の飛行機乗りとして働いている。ユウキが自分の夢を叶えつつも、しっかりと生活している姿をエピローグで描きたかった。
 

エピローグ後のウル、ダーナ、ヘクトは?


ウルは強烈なモチベーションを持って戦いに身を投じたわけではないが、自ら世界を守り、平和であることの素晴らしさを再認識した。
今までは故郷を捨てた裏切り者だったが、少しは人に対して心を開くようになっている。もともと横柄な話し方だったが、それも少し変わった。
でも生活そのものはあまり変わっていない。

ダーナはバクラの集落に戻っている。
集落の中にデュンケルの墓を作り、それを守りながらルイリとふたりで生活している。
違う文化を取り入れていくルイリの方針にダーナも積極的に乗っていく。
ダーナもウルと同様にこの戦いを通じて人間が好きになっていったので、何かに依存するような生き方からは大きく脱却していく。
聖獣という守り神もいなくなり、デュンケルというダーナの精神的支柱に対してすでに決着をつけているので、今度こそバクラの民をより良い生活に導いていくはず。

ヘクトはかなり厳しい道のりを歩むことになる。
バース界は地上界との繋がりが切れてしまい、ほとんどがガラス化してしまった上に、地上界よりも崩壊している。
でもユウキ達から前向きに進むことの大切さを教わったので、それを支えにバース界における生活を築き上げて復興させていく。
 

コーネルのその後は?


コーネルはエメリウスの狂気にビビったあまり、スルマニアから逃亡。
エメリウスの同志4人の中では唯一の生き残りで普通の人間の感性を持ち合わせたキャラ。
逃げたあとはミランダとアロンソに出会ってこき使われ、落ちぶれる。
 


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