STORY of GRANDIAV


“飛行王シュミット”の伝説。
もっとも早く飛行機を駆け、もっとも華麗に飛行機を乗りこなした男の伝説である。その伝説は人々の脳裏から忘れ去られようとしているが、少年たちに空への憧れを抱かせるには十分だった。


広大なベリオン海を囲む三大陸からなる世界の片隅にあるティタロス島。
そこに平和だけがとりえの静かな村アンフォグがあった。
村の一角に立てられた質素なガレージから、金属音がこだまする。
“飛行王シュミット”に魅せられた少年は、自らの飛行機を作ることに情熱を注いでいた。
 「いつか、あの広い海を越え、大陸にたどり着く!」
飛行機乗りの証である『フライトユニット』を胸に抱え、その瞳は“まだ見ぬ空の果て”をまっすぐに見つめていた。
少年の名はユウキ---。

闇夜を切り裂く一閃の火矢!
追っ手を振り切らんと、馬車は猛烈に森を駆ける。
「アークリフへ……!」
ただその想いだけが、少女を恐怖に立ち向かわせていた。
運命の神人(コミュート)、少女の名はアルフィナ---。

今はまだ見知らぬふたり。
だが、世界が壊れはじめる時、その未来はひとつに重なってゆく……。
 

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